高齢者の増加と共に、介護にかかわる仕事も多様化している。そんな中、自宅で暮らす人が介護を必要とする場合に利用するホームヘルパーが注目されているのだ。
どのような仕事にも適性というものはあり、ホームヘルパーにとって最も重要なのは「コミュニケーション能力」と言われている。人の面倒を見ることが好き、お年寄りにやさしくするといったことを思い浮かべる人も多いだろうが、コミュニケーションを取ることは命にかかわることとも繋がると言われており、最重要ポイントなのである。
例えば普段からよく話をしていれば、少し元気がない時や様子がいつもと違う時でも早めに気付くことが出来る。高齢者の場合、急激に体調の変化が進行することもあるために迅速な対応が求められるため、変化をいち早く察知する能力は利点と捉えることが出来る。そのため、人と接したり話たりすることが好きという人はホームヘルパーの適性があると言えるだろう。
次に「体力に自信がある」ということも重要だ。赤ちゃんなどの世話と異なり、身長や体重が自分と変わらない高齢者の介護というのは想像以上に体力を使うものである。寝たきりといった状態でなくても、身体を支えたり病院に付き添ったりすることは力がないと勤まらない。介護だけでなく、買い物や家の中の掃除といった仕事内容もホームヘルパーの仕事に含まれるが、それらを1日の内に複数こなすこともあるため、体力はあった方がいいに違いないのである。